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重圧なく「伸び伸び」と 片岡尚之は同組・中島啓太とリーダーに

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(29日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆1919人)

開始1番、片岡尚之の目に壮快な光景が飛び込んできた。同組の中島啓太がいきなりのショットインイーグル。「いいもの見られたな…!」。欧州で実力を磨いてきた2歳下のプレーに、自分のギアも一つ上がった。

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DPワールドツアー(欧州ツアー)を主戦場にする中島と同組でプレーするのは今季初。「アイアンの球質が良い。高さが出ていて、締まったグリーンでもしっかり止まる。パターも安定しているし、飛距離も前より伸びている気がしますね」と刺激を受けながらのラウンドだった。

1打差の2位から出た片岡は、前半9ホールで4バーディ。後半10番でボギーを打ったものの、12、16番でもスコアを伸ばして「65」で回った。後続に4打差をつける通算9アンダーで、中島と並ぶ首位に浮上。「なんとか食らいつこうと思いながらやっていた。“相乗”効果かはわからないけど、僕は良い感じでゴルフができました」と引っ張られるように好スコアをたたき出した。

今季はここまで5月「中日クラウンズ」での2位がベスト。「久々にいい位置で回れている。意外と緊張しなかったのも、中島選手のおかげかな。あしたも一緒に回れて、良いゴルフを見ながらできるので楽しみ」。狙うは21年「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」以来のツアー2勝目。「相手が相手なので、自分が良いゴルフをしても優勝に届かない可能性だってある。でもその分、自分のプレーに集中できている」とまずは目の前の一打に意識を向ける。

現在の賞金ランクは22位で、今大会に勝っても賞金王戴冠の可能性はない。「(賞金王争いは)気になるところ。当然ですけど、『緊張してますか?』とか話しかけられるわけもなく(笑)。うらやましいですけど、プレッシャーもあるだろうなと思う。僕はなにもないので、伸び伸びできていますね」。“伏兵”が最終戦のタイトルをかっさらいに行く。(東京都稲城市/合田拓斗)

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