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「1アンダーなら100点だった」 石川遼はジンクス打破ならず

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 初日(14日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7042yd(パー71)◇晴れ(観衆2522人)

最終9番で4mの上りフックラインを外すと、石川遼は右手をブンッと振って悔しがった。入っていれば4バーディ、3ボギーだったのだが…。「グリーン周りで外したくない場所に外したり、バーディの取り方も“いいバーディ”というよりショートゲームでとったものだったり」。精彩を欠くプレーでまとめた18ホール。「1アンダーなら100点だったのに」と残念がった。

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石川とフェニックスCCの“関係”は微妙だ。ツアー初出場の「マンシングウェアKSBカップ」で15歳245日の最年少優勝を飾った“ハニカミ王子”時代の2007年、本大会初出場を果たして以降、昨年まで出場13回で予選落ちはない。トップ10は2回だけだが、08年大会で2位となったこともある。ところが、14回目の出場で大会初日のパープレー「71」は09、14、15年に続いて4回目だが、アンダーパー発進が一度もない。

前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」開催コース・太平洋クラブ御殿場コースは出場16回で大会最多の4勝を含む8回のトップ10がある一方、予選落ちも3回ある。今週が典型的な林間コースで特徴が違うとは言え、奇妙なまでの相性の差だ。

とはいえ、落ち込んではいない。「やっぱりいいとこを見せたいじゃないですか。一緒に回ってる人が回ってる人だし」という回ってる人はもちろん松山英樹。18年の本大会予選ラウンド以来の同組プレーを「楽しかったです」と笑顔で振り返る。

もう一人の同組選手は16歳のアマチュア松山茉生(まお)。まだ誕生日が来ておらず32歳の松山に「ヒデキに(33歳の)遼の半分以下だよねって言われて」と笑いつつ「僕、高校1年の時の自分と照らし合わせた人はマオ君が初めてです。ブルックス・ケプカみたいというか、ブルックス以上の躍動感を感じました」とメジャー5勝の元世界ランク1位プレーヤーを引き合いに、興奮気味に話した。

高いモチベーションのまま、同じ顔ぶれで2日目へ。自分のゴルフを「ほんのちょっとの部分で変わってくると思う。今日は自分のプラン通りのプレーが少なかったですが、まずいいロングゲームをしっかりやって修正したい」。初日のジンクス打破はならなかったが、予選通過からの上位争いに気持ちを切り替えていた。(宮崎市/加藤裕一)

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