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「ケンセイに勝てれば自信になる」清水大成は初タイトルへ“リベンジマッチ”

◇国内男子◇パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 3日目(21日)◇有馬ロイヤルGC ロイヤルコース(兵庫)◇7100yd(パー72)◇曇り(観衆2908人)

伸ばし合いの展開で前半は2アンダー。どこか我慢するようなプレーになっていた清水大成の3日目は、後半12番パー4のイーグルで一気に上向いた。残り120ydから56度のウェッジで放ったセカンドは「結構、完ぺきだな」と確信する好感触。ワンバウンドでカップに飛び込んだ。

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15番でも派手な一撃を披露した。初日にボギーを喫し、2日目もティショットを右にミスして獲れなかったパー5。「イヤなイメージもあった」と言いつつ、残り244ydから4Iで繰り出したフェードボールをピンそば80㎝に絡めてハーフ2個目のイーグル。セミラフからでもチャンスメークした16番、手前ピンまで52度のコントロールショットがちょうどいい距離だった17番(パー3)も立て続けにバーディを奪取。インコースを「30」で回って3日目のベストスコアに並ぶ「64」をマークし、通算20アンダーで単独首位に浮上した。

初優勝を目指す25歳が単独トップで最終日を迎えるのは5月「関西オープン」以来のこと。その時も日曜日を一緒にプレーした平田憲聖と再び最終組で相まみえる。今季3勝で賞金ランキング1位を走る平田の強さは大いに意識するところ。関西オープンで優勝したのはやはり同じ組の幡地隆寛だったが、「それの“リベンジ”じゃないですけど、優勝できれば」と自らを鼓舞する。

「去年もメジャー(日本プロ)に勝っていますし、安定していて、全てのレベルが高い。パッティングもうまいですし、ティショットも曲がらずに飛ばしてきて、アイアンもいい。ちょっと難しい状況、ピンチになってもなかなかボギーを打たない。ホントに強い選手です」。今季の国内男子ツアーをけん引する2学年下の平田へのリスペクトをにじませながら、「ケンセイに勝って優勝できれば、すごく自信になる」とも言った。

その相手に対し、2打のアドバンテージを持って迎える最終日。「流れを待ちながら。でも、待ってばっかりじゃいけないタイミングも来ると思う。自分のスタイルで1日できたら」。あくまで挑戦者の姿勢で初タイトルを目指す。(神戸市北区/亀山泰宏)

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