“男女二刀流”を熱望 女子ゴルファー寺西飛香留が男子マンデー予選会で「74」
2024年 パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ
期間:09/19〜09/22 場所:有馬ロイヤルGC(兵庫)
男子ツアー予選会に挑んだ23歳女子は“ギアマニア” 寺西飛香留のセッティング
◇国内男子◇パナソニックオープン 事前(16日)◇有馬ロイヤルGC(兵庫)◇7100yd(パー72)
8月末の国内男子ツアーのファーストQTでツアーメンバーの資格を獲得し、男子のマンデー予選会に初挑戦した寺西飛香留は、クラブの話になると夢中でしゃべり始めた。
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「私、マニアなんです」。バッグに収まった14本はウッド系2本がテーラーメイド、ユーティリティがキャロウェイ、アイアンは国内男女プロでは使用者の少ないコブラ、ウェッジはタイトリスト、パターはスコッティキャメロンと複数メーカーの製品に分かれている。
数年前まで特定のメーカーと契約を結んでいたが現在はフリー。「とにかくいろんなクラブを試すのが楽しくて」と試打を重ねている。そして、「これがいい」と思ったものを「自腹購入」する。クラブではないが、1Wのヘッドカバーは長年にわたり世界中で人気を集める“タイガー”のソレ。憧れの人であるタイガー・ウッズの愛器を意識して、パターのソールにはご丁寧に鉛をべったり貼り付けている。
男勝りのハードなスペックが目立つのは、彼女の“生い立ち”と関係がありそうだ。「小学校4年生からすっごい難しいクラブを使っていた」。10歳の女の子がマッスルバックの3番アイアンや、7X(70g台、硬さX)のシャフトを差したドライバーを振り回していたらしい。
「男子のQTに挑戦させてもらって、クラブがなぜ14本必要なのか、わかりました。全部使わなきゃ無理。今まであまり使ってなかったクラブも使って。クラブも使われなきゃかわいそうだから、良かったです。男子プロの方はクラブに詳しくて、勉強になります」。男女の垣根を越えて、興味のあるフィールドに突っ込んでいく。そんな寺西の考え方は、クラブセッティングにも表れている。
<寺西飛香留の14本>
ドライバー:テーラーメイド SIM2 MAX(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VF(70g台、硬さS)
フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM2 MAX(5番18度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VF(70g台、硬さS)
ユーティリティ:キャロウェイ APEX UW(21度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VF(70g台、硬さS)
アイアン:コブラ キングツアー(4I~PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー(硬さS)
ウェッジ:タイトリスト ボーケイSM10(50、54、58度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド MID ツアーイシュー(硬さS)
パター:スコッティキャメロン スタジオスタイル ニューポート