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予選落ちしたメジャーを機に 木下稜介が変えたパターともうひとつ

◇国内男子◇ANAオープン 2日目(13日)◇札幌GC 輪厚C(北海道)◇7066yd(パー72)◇曇り(観衆1824人)

5月の「ミズノオープン」で3年ぶりの優勝を飾ってからしばらくは、どうにも思うようにいかなかった。「BMW日本ツアー選手権」44位、「日本プロ」も21位と振るわず、木下稜介にとって待望だった「全英オープン」ではカットラインに4打及ばなかった。

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久々のメジャーで感じたのは、ネオマレット型のパターを使う選手の多さと、「ショットの安定性、再現性がない。何かを変えなくてはいけない」と焦る気持ち。持ち球の「曲がり幅、ねじれが大きい」ドローボールではコースの攻め方が限定されてしまう。

「次のレベルに上がるためにはどうしたらいいかと常に考えていた」。弾道をストレート系に近づけるため、8月下旬から新たな取り組みを開始。故郷・奈良県内で同じゴルフ練習場で腕を磨くツアープロ、白佳和にアドバイスをもらいスイング改造に役立てた。

初日の「67」に続き、この日は7バーディ、1ボギーで「66」をマークした。「きのう、きょうと結構グリーンの端に振っているホールがあったけれど、自信を持って打つことができた」。後半インの2つのパー3、3番では9Iで、8番では5Iでいずれもピンそば1mにつけてバーディ。納得のいくショット一つひとつが手ごたえになる。

賞金ランキングは現在6位。10月の「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉/アコーディア・ゴルフ習志野CC)出場権獲得には、同大会2週前の「日本オープン」を終えて8位以内を確保しなくてはならない。PGAツアー出場もまたモチベーションになる。「常にゴールがないのでちょっと苦しい。でも、何かいいものを少しでも取り入れてレベルアップしていくのが大事。現状に満足せずにやっていきたい」。ゴルフをする限りはずっと道半ばだ。(北海道北広島市/桂川洋一)

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