スリクソン新シリーズ「ZXiドライバー」がPGAツアー会場でベールを脱ぐ
2024年 ANAオープンゴルフトーナメント
期間:09/12〜09/15 場所:札幌GC 輪厚C(北海道)
スリクソン未発表の「ZXi」が日本にも 稲森佑貴は“総とっかえ”プランも
◇国内男子◇ANAオープン 事前情報(10日)◇札幌GC 輪厚C(北海道)◇7066yd(パー72)
8月末のPGAツアーのプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」で披露された住友ゴム工業(ダンロップ)の未発表クラブ「ZXi」シリーズのテストが、国内男子ツアーの会場でもスタートした。4機種のドライバーの他に、フェアウェイウッド、ユーティリティ、2モデルのアイアンを契約選手がこぞって試し打ちを繰り返した。
アイアンはいずれもキャビティタイプの前作「ZX5 MkII」、「ZX7 MkII」が刷新された模様で、それぞれ「ZXi5」、「ZXi7」の刻印があった。片岡尚之はこれまでマッスルバックタイプの「Zフォージド II」(8番~PW)を含めた3機種をミックスさせたセッティング。今回、ミドルアイアンは「ZXi7」(6、7番)に、ロングアイアンを「ZXi5」(3番~5番)に移行させる可能性があるという。
今季すでに2回のトップ10入りがあるルーキーの岡田晃平は「2番アイアン代わりの」3番を「ZXi5」に、4番を「ZXi7」にスイッチ。また、ドライバーは4機種のうちアドレス時の投影面積が最も大きそうな「ZXi MAX」をキャディバッグに入れた。
フェアウェイウッドとユーティリティはいずれも「ZXi」の1機種。「僕は25年間、(ダンロップが買収する前のクリーブランドゴルフ時代から)スリクソンを使ってきた。年々、質が高くなっている」と太鼓判を押したのはハン・リー。「フェースのラインの見た目は、真っすぐなものが好み。今回のモデルは少しラウンドしているように見えるけれど、パフォーマンスには全く問題がない。良いボールが出ている」と絶賛した。
稲森佑貴は「ANAオープン」でウェッジ、パターを除くクラブを一斉に変更するつもりだ。強風が吹いた開幕2日前に新しいギアで練習ラウンドを実施。「ドライバーからピッチングウェッジまで全部。とりあえず、すべては試合で使ってみてから」と大胆に実戦でテストする。
ドライバーは「ZXi TR」とある小ぶりのヘッドをチョイス。2モデルから選んだ「ZXi5」のアイアンについて、「新しいクラブは全体的に前作よりもフェースに乗っている感じがする。すわりも良くて、前のモデルよりもちょっとすっきり感がある」と好印象を口にした。(北海道北広島市/桂川洋一)