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トップ浮上で強まる賞金王への思い 平田憲聖「一つの目標としてプレーを」

◇国内男子◇シンハンドンヘオープン 最終日(8日)◇クラブ72CC(韓国)◇7204yd(パー72)

前半7番のティイングエリアで1組前を回るトラビス・スマイス(オーストラリア)の6連続バーディ発進を知っても、平田憲聖は落ち着いていた。「焦りはなく、自分のゴルフをして伸ばしていけば優勝できると思っていた」。日本でのプレーと同様、常に冷静沈着。首位スタートから「66」と伸ばし、後続を1打差で振り切る通算22アンダーで今季3勝目を手にした。

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自らを「自分が攻めるスタイルとは思っていなくて、18ホールを堅実にプレーするタイプ」と分析する。そこにチャンスを生かす流れが加わると、バーディラッシュに直結する。「それが昨日のスコアにつながった」という3日目に「62」で首位に浮上。この日も後半15番までに8つ伸ばして首位を快走した。終盤2つのボギーを悔やんだが、「そこまではすごく良いゴルフができていたので自信になりました」と胸を張る。

日韓亜3ツアーによる共催大会を制したことで、韓国とアジアンツアーの出場権が得られたことも大きな収穫だ。「(海外勢は)日本人の選手とは違う強さがあると思う。アジアンや韓国にも積極的に参加したい」と、資格の行使に前向き。今週は「いろいろ勉強しながらプレーしていた」と肌で感じるものがあり、その思いを一層強くした。

優勝賞金2714万円余りを加算し、今季賞金ランキングは5位から一気に1位に躍り出た。シーズンは後半戦に入り、残り9試合。秋には高額大会が続き、賞金王争いが本格化する。「良い位置なのは分かっているので、ここからは賞金王というものを少しは意識するのかなと思う。そこは一つの目標としてプレーしたい」。いつもクールな23歳の言葉が、熱を帯びた。

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