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蝉川泰果が昨年予選落ちコースで“ぶっつけ本番”のパターを投入

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 初日(22日)◇芥屋GC(福岡)◇7274yd(パー72)◇晴れ(観衆2331人)

苦汁をなめた昨年大会を忘れてはいない。初めて出場した前回、蝉川泰果はイーブンパー84位で予選落ちを喫した。当時直近2戦「日本プロ」、「横浜ミナト」と2位が続いていたなかで、2日間で3パットを3回たたき「この高麗(芝)で苦しい思いをした」。そんな思いをぶつけるかのように、今年は26パットに収めて1イーグル6バーディ、1ボギーの「65」。トップと1打差の2位で滑り出した。

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「昨日のプロアマでも使っていない、全く初めてのパターをきょう投入したんですけど、それが良かった」。契約を結ぶピンのレップ担当者の提案もあって、ヘッドは使用していた「PLD ミルド アリー ブルー 4 ガンメタル パター」のまま、「シャフトをスチールからカーボンに替えて(藤倉コンポジット「MC PUTTER X-FIRM 115」)、重量感とちょっと打感がやわらかく感じる。バランスも取れていて軽い」と好感触の一本に仕上がったという。

現在ヘッドはマレット型だが、「ハマり出したらめちゃくちゃ良い」と好印象のピン型にいずれはシフトしていきたい。変革のプロセスの一つという認識で取り組む。ボギーなしの3バーディを奪った前半インコースに物足りなさを持ちながら折り返した後半2番、3番とともに約7mのパーパットを沈めて「そこから(いい波に)乗れたかな」と振り返った。

あす2日目は午後0時5分のスタート。トーナメントでは稀な高麗芝のグリーンに加え、この日の速さを示すスティンプは10.5フィート。「結構速い。朝のパッティングでも速くて、タッチを合わせないとって思った。あしたは午後スタートでさらに硬くなって速くなると思うので警戒したい」とポイントを挙げた。

今週の課題は「ミスをしても怒らない」をテーマに、攻守のメリハリをつける。ツアー通算5勝目となる今季初優勝を目指したい。(福岡県糸島市/石井操)

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