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シャッター音に15秒うつむくも「自分のミス」 石川遼は“特等席”を逃して悔やむ

◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 3日目(22日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)◇晴れ(観衆2410人)

追われる立場の首位からラスト18ホールを逃げ切る。そんな勝ち方こそ「本物」との思いがある。石川遼は「本当のゴルフの難しさを味わうにはトップで迎えるのが特等席」と言い、2打差2位に後退して迎える最終日を悔しがった。

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朝の練習場でデータをチェックし、慎重にスイングをチェックしてスタートティに向かった。「自分的には前半はだいぶんできていて、良かったかなって。何なら一番いいスイングができていたかもしれない」と予選2日間より調子は上々。「でも、スコアには直結しない。またそれを証明してしまったという感じ」とこぼした。

マネジメントに悔いが残る。「自分で流れをいい方向に持っていけなかった。(前半2番で)もったいないミスもしてしまって、一日中“耐え”みたいな展開になっちゃった」という。

ハプニングもあった。14番(パー3)のティショット。トップからダウンスイングに切り返すタイミングで、ギャラリーの携帯のシャッター音が鳴った。今大会は全ホールで無音アプリを使っての動画、写真撮影が可能で、石川の組は常にロープ際を埋め尽くすほどのギャラリーが帯同していた。

ボールはグリーン左エッジに残ったが、フィニッシュ直後は気持ちを静めるかのように両手を腰に置き、15秒以上もうつむいた。ホールアウト後は「自分のミスですね。アドレスをしたときもちょっと音はあって、その時点で一回スイングをほどくこともできた」と話した。

2022年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来、1年7カ月ぶりのツアー19勝目へ。「やっている中でトップに立てれば、そこからのゴルフはまた次元が変わる。ゴルフを楽しみたいという思いはあるし、その時にしか芽生えない感情がある。今日の反省とかも生かして良い一日したい」。白熱した優勝争いを誓った。(栃木県那須塩原市/石井操)

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