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選手会長・谷原秀人が掲げる“透明性” プレーヤーとしては「油断させながら…」

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 事前(27日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7069yd(パー71)

26日(火)に開幕戦の会場で行われた選手会ミーティングの冒頭、選手会長として2期目に入った谷原秀人は「透明性を出してやっていきたい」と呼びかけた。

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理事・監事を昨年までの17人から10人にスリム化した。「多すぎて、まとまらないことも多かったんです、逆に。少人数で意見を言い合って、(それぞれの)意見も吸い取りやすい。自分たちの思っていることをスムーズに、もっとやりやすくするためにっていう狙いもあった」。各々の当事者意識を高めたい思いもあったと明快に答える。

谷原は日本ゴルフツアー機構(JGTO)副会長の一人として出席した19日の定時社員総会後の会見でも「透明性」に重きを置くとしていた。

選手会のアドバイザーに就任し、JGTO副会長も務める倉本昌弘もこの日、昨年までなかった理事会後の記者会見を行う方針を明らかにした。「決まったことは決まったこととして、良いものも悪いものもちゃんと出していかないと。批判を受ければ取り込んで改善する、褒められればより良くしていく。情報の迅速な発表と透明性をすぐやっていきたい」と早々に行動を起こした。

谷原はプレーヤーとしてもバリバリだ。昨季は2勝し優勝者として最年長の45歳で健在ぶりを見せつけた。今季の目標を問われれば、いつものひょうひょうとした語り口で「どこを目指しましょうね…」とニヤリ。「いま状態がそんなに良くないので、夏から秋に向けて頑張っていけたらいいかなっていう感じなので。油断させておきながら、『またこっそり(上がって)来たよ』みたいな」と要所で存在感を示すつもりだ。

「身体が痛い」と言いつつ、その対処も手慣れたもの。「開き直りがいいんです。ゴルフができる状態ではありますし、知らないコースではない。そこは経験を生かして、精いっぱいやれたら」。ツアー19勝の名手は、今季も若手には手ごわい相手になりそうだ。(三重県桑名市/亀山泰宏)

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