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「打つ所から4mまで近づける」 石川遼が導き出したローピングの法則

◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前(22日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)

ティショットを放った石川遼が突然、後方に走っていった。「ここ、もう一段下げて(近づけて)もいいよね」と指さしたのは、ティイングエリアを囲むローピング。この日のプロアマ戦は試合に向けたコースチェックだけではなく“視察”を兼ねていた。

カシオ計算機所属としてホストを務める今大会。「この大会はもちろん、これからのキャリアをかけて恩返ししたい」と盛り上げたい思いは強い。「高知での試合も年1回。見に来て良かったと思ってもらえないと意味がない」。観客に男子ツアーの迫力を感じてもらうためにできるだけ見やすくしようと、観客と選手の動線を隔てるローピングを確認。大会の運営側にも「チェックしてきまーす」と伝えて出てきた。

特にこだわるのがティイングエリア周り。これまでPGAツアーの様子を見てきて、編み出した“理論”がある。「ティの周りはクラブが当たらなければ超安全。検証したんですけど、打つ所から4mまで近づけるっていうのが、僕が導き出した数字です」。後ろに下がって素振りをしたとしても、4mまでなら“OK”の距離。「PGAツアーは選手が素振りをすると、ギャラリーがのけぞるくらい近くにいる」とラウンド後は運営側に意見を伝えた。23日からの本戦では、3番と5番のローピングをよりティに近づけることが検討されている。

3番ティから勢いよくドライバーを振った左手には、ゴールドに輝くカシオの時計。文字盤にゴルフボールがあしらわれたデザインは第4弾の石川遼シグネチャーモデルだ。「ずっとサポートしていただいているので、恩しかない。(コースとの)相性もいいけど、甘んじることなく良いゴルフをしていきたい」と、間近で観戦するファンに迫力のショットを披露する。(高知県芸西村/谷口愛純)

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