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「次は周吾さんを倒したい」吉田泰基は初勝利に1打及ばず

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(12日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)

1打差で逃げ切った今平周吾は最終18番(パー5)のグリーンで「疲れた…」とつぶやいたという。元賞金王に最後まで食らいついたのはツアー未勝利の吉田泰基。3バーディ、2ボギーの「69」で通算11アンダー。スタート時の2位をキープし続け、終わってみれば1打差だった。

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前半3番(パー5)でボギーを叩き、バーディのリーダーとは4打差に開いた。序盤のつまずきにも「痛かったですけど、そこまで自分のプレッシャーにはならなかった。最終ホールはイーグルのつもりでいたので。『あと2打縮めればチャンスはある』と思っていたから、余裕はあった」と戦意を失わなかった。

スコアを伸ばしあぐねた今平の背中に付き、後半イン5ホールで1パットを記録する粘りのプレー。16番では12mのパーパットを流し込み、難関パー3の17番で5mを沈めるバーディで1打差に縮めた。18番(パー5)でティショットをラフにこぼし、バーディを奪えなかったのが悔しい。

シード1年目の25歳。トップ10入りは今季7回目だ。初優勝が近いという実感は「まったくない」とまだ謙虚に言う。「勝負に負けたことが悔しいですけど、ベストフィニッシュだったので自分では上出来。次は周吾さんを倒して優勝したい。この難しいセッティングで、すごくうまい選手たちと優勝争いができてすごく自信になりました」。単独2位の賞金2000万円を加算。27位だった賞金ランキングは13位に浮上した。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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