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池田勇太は「自分を殴りながら」4年ぶり優勝へ 40回目の最終日最終組

◇国内男子◇ACNチャンピオンシップ ゴルフトーナメント 3日目(7日)◇三甲GCジャパンコース(兵庫)◇7295yd(パー72)◇晴れ(観衆1452人)

昨季から不調の首や顎、3週前の「ANAオープン」で痛めた右手中指、薬指…。厳しい秋風の中、万全じゃない体調で回った54ホールを終え、池田勇太が愚痴っぽく息を吐いた。「いやー、よう吹くわ、風が」。ただ、口調はどこか楽しげだ。

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瞬間最大11.5m/秒の北風、硬さを増したグリーンとタフな条件がそろうコースで、我慢を重ねた。5番までに2つ伸ばし、順調と思えた直後の6番パー4。フェアウェイからの2打目をキャリーでグリーン右奥に外した。左足下がりのライからのアプローチは約10yd先のラフに止まり、ボギーパットも外してダブルボギーを喫した。

「うーん、あのダボはショックだったね」。2打目のライが逆目で、それを意識してアイアンのフェースがかぶり、飛びすぎた。貯金を吐き出す痛恨のミスだった。そこから、カムバック、いや伸ばした。7、10、15、16番でバーディ奪取。17番では3mのパーパットをねじ込み、終わってみれば「68」。7位から1打差2位に浮上した。

「ここぞの場面で(パットを)入れたり、自分の流れをつなげるというか。この3日間、そこそこうまくいったと思う」。切れかけた流れをつなげる粘り強さは、自分で感じている。

国内ツアーの最終日最終組は通算40回目。過去39回で、通算21勝中15勝を挙げている。「3日間はできたけど、4日間72ホールやってこそのトーナメント。周りの人は楽しんでくれたらいい。俺は苦しみながら、自分を殴りながら頑張るよ」。今季ツアー出場19戦で予選通過10回ながらトップ10はないが、2019年「ミズノオープン」以来、4年ぶりの復活劇を演じる舞台は整った。(兵庫県三木市/加藤裕一)

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