試合会場で謝罪した杉山知靖 ※撮影は2023年「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 事前（23日）◇芥屋GC（福岡）◇7126yd（パー72）

7月に道交法違反（速度超過）で逮捕された男子プロゴルファーの杉山知靖が23日、国内男子ツアーの試合会場で謝罪した。今月7日までに横浜簡易裁判所で略式起訴が確定し、即日8万円の罰金支払い手続きを終了。日本ゴルフツアー機構（JGTO）は厳重注意処分を科した。

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杉山は先月17日、苫小牧市内の国道276号を乗用車で走行中、制限速度50キロのエリアを時速94キロ出していたとして警察に停止を命じられた。5人の警察官の立ち合いのもと、「67キロしか出していない」と主張。提示された超過速度を認めず、反論したことで逮捕された。「熱くなってしまった」という軽率な行動をすぐに後悔したあと、苫小牧警察署に2日間拘留。事情聴取を経て19日に釈放された。

その後の「日本プロゴルフ選手権」と「横浜ミナト チャンピオンシップ」を自ら欠場し、JGTOは8日の懲戒制裁委員会で処分を検討。起訴確定後に即座に罰金を支払ったこと、出場資格を有していた2試合に自主的にエントリーしなかったこと、提出された顛末書および謝罪文などを通じて本人に反省の色が見えたことから厳重注意とすることを決定。その後のガバナンス委員会で承認された。

スーツ姿で現れた杉山は所属の中央日本土地建物グループの社員でもあるため、この日は同社の関係者を伴い謝罪。「私の事件でゴルフ関係者の皆様含め、たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまったことを、深くお詫び申し上げます。プロ（ゴルファー）として、社会人としての自覚、謙虚な気持ちも足りなかった。スポンサー各社の皆様への感謝の気持ちがなかったことから起こったことだと思っております」と頭を深々と下げた。

24日（木）開幕の「Sansan KBCオーガスタ」で約1か月半ぶりに競技に復帰する。今大会はキャディらの運転でゴルフ場に通うつもりだという。「今回の対応によって多くのゴルフファンの皆様を悲しませ、非常に反省をしています。しかるべき対応を受けて、この大会につきましては自分にできる限りのプレーをしたいと思っております」と話した。（福岡県糸島市／桂川洋一）