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「ワクワクが大きい」 44歳の異色プロ遠藤彰が1打差6位発進

◇国内メジャー◇日本プロゴルフ選手権 初日(27日)◇恵庭CC(北海道)◇7441yd(パー72)

4バーディ、1ボギーの「69」で回り、首位と1打差の6位で滑り出した44歳の遠藤彰異色の経歴の持ち主だ。山形県出身で学生時代はアルペンスキー競技に懸命に取り組み、日本代表の候補選手になるまで上達したが、留学先のカナダで右ひざの靭帯を損傷。リハビリのために始めたゴルフにみるみるハマっていった。

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プロゴルファーを目指すきっかけになったのは、1997年の「マスターズ」。3学年上のタイガー・ウッズが大会初優勝を挙げる姿をテレビで見て、「カッコいい」とあこがれた。帰国後は栃木のゴルフ場で研修生として腕を磨き、2004年12月にプロ転向を果たした。

レギュラーツアーや下部ABEMAツアーの出場権は持っていないものの、地方で行われる一日競技などに参加する。今大会は予選会を勝ち上がっての出場で、開幕前には同い年の竹谷佳孝と練習ラウンドを行った。「彼らのレベルとは全然違うけど、同じ舞台に出られているということが自信になっている」

今週、バッグを預けるのは幼い頃からの同級生で、ともにスキーの腕を磨いてきた仲間だ。「試合で北海道に来たらずっとキャディをやってくれている」。信頼する相棒の力も借りながら、今季初出場のレギュラーツアーでスコアを伸ばした。

本大会への出場は今年で8回目。太平洋クラブ江南コースで行われた2015年大会では4位発進を決めたが、最終的には38位で終えた。「歳も歳ですし、自分がどんなプレーをできるんだろう、というワクワクの方が大きい。予選を通ることを目標に、あしたも伸ばせたら」。好位置でのスタートにも浮き足立つことなく、まずは決勝ラウンド進出を目指す。(北海道恵庭市/内山孝志朗)

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