また増量してさらにパワーアップ

◇国内男子◇ハナ銀行 インビテーショナル 2日目（16日）◇千葉夷隅ゴルフクラブ（千葉）◇7625yd（パー73）◇晴れ（観衆244人）

前半14番から3連続ボギーを叩いた後、17番（パー5）で踏ん張る足に力を込めた。「少しでも食らいついていかないと。自分も腐っていられない」と焼き肉をほおばる後輩の顔が浮かんだ。

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前週の「ASO飯塚チャレンジド」で、日体大で1年後輩の中島啓太がプロ初優勝。試合中ほぼ毎日一緒に夕飯を食べる間柄で、「啓太の優勝はもちろんうれしい。でも少し複雑」と、中島が3試合連続で優勝争いを演じる一方、くすぶっていた自分が悔しかった。

食らいつかないと、恥ずかしくなっちゃうので

「ここまで満足いく試合が一つもなかった」と今季8試合を終えてトップ10は「関西オープン」6位の1度だけ。一旦流れが悪くなると立て直せないことが課題で、この日も“悪癖”が顔を出した。

15番は3パット、16番は2度ラフに捕まって3オン2パットで3連続ボギー。「苦しくても踏ん張らないと。自分が恥ずかしくなる」と今日はしっかり取り返した。前半上がり2ホールのパー5、17番は3打目で30cm に乗せ、18番は5mを決めて連続バーディで流れを取り戻した。「本当にもったいない」と前半が悔しいが、その後はスコアを落とさず7バーディ、3ボギー「69」でホールアウト。通算6アンダー21位につけた。

あれ、同じポーズ 予選は韓国の飛ばし屋と

今週は目澤秀憲コーチを会場に呼んでショットの調整を行い、「自信を持てた」と気持ちのゆとりができたことも大きい。「今週からショットも、心も整えていきたい」と高額賞金の試合が集まる夏場以降には、特に重きを置いて準備を進めている。昨年は8月「Sansan KBCオーガスタ」、9月「バンテリン東海クラシック」で2勝。「ここから、しっかり調子を上げて優勝できるように」と今季1勝目が待ち遠しい。

首位と7打差で臨む決勝ラウンドへ。「1日4アンダー目標、昨日クリアできなかった分を取り戻したい」と意気込んだ。「近くにいる中島啓太っていうやつが、すごくいい刺激をくれるので」と、意中の選手はまだ自分より5打上にいる。（千葉県大多喜町／谷口愛純）