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39人→6人に“激減”韓国勢 ソン・ヨンハンが日本ツアーで戦う理由

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 2日目(2日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)◇雨(観衆680人)

「変な日本語でスミマセン」―。そう言って笑わせながら、ホールアウト後の取材対応は通訳なしでのやり取りが当たり前だ。ソン・ヨンハン(韓国)を取り巻く環境は、2013年の日本ツアー参戦から11年目を迎えて大きく変わった。

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韓国の成人男性に義務付けられている兵役のため19年から2年間、一時的にツアーを離脱。復帰した21年は、まだまだ新型コロナウイルスが猛威を振るっている状況だった。兵役に就く前には容易だった母国との行き来には隔離が必須となり、「韓国ツアーか日本ツアーか。どちらかに絞らないといけない状況でした」。日本でプレーを続ける道を選んだ。

新型コロナ感染症の5類移行も経て取り戻しつつある、かつての日常。一方で17年には39人いた日本ツアーの韓国人選手は今季6人にまで減った。ここに来て試合数が増え、賞金額も充実してきたという母国ツアーを優先するのは、ある意味で自然なことかもしれない。

「ヨンハンも戻った方がいいんじゃない?」。かつてのツアー仲間と話せば、“勧誘”を受けることも多いそうだ。兵役とコロナ禍を挟んで現在は韓国のツアーカードを失っている状況だが、返り咲ける実力は十分にある。「でも、僕は日本ツアーの雰囲気とかも好きだから。日本に集中して頑張って、勝ちたいんです」

21年12月に結婚した夫人は韓国で働いているため、シーズン中はスマートフォンの画面を通したやり取りがほとんど。「部屋でいつもテレビ電話ですよ。僕は頑張って(妻のためにも)稼がないと」と笑う。

15年に2位に入っている宍戸で通算5アンダーの好位置につけて予選ラウンドを終えた。15番(パー5)では7mの下りスライスを流し込むなど、大雨でもスピードを保ったグリーンをしっかり攻略した。「チョー、魅力。ホント大きいですよ」と優勝者に付与される5年シードに声を弾ませるのも、日本で戦う覚悟を固めているからこそ。「まだまだです。半分、終わっただけ」。柔和な笑顔を最後に引き締めた。(茨城県笠間市/亀山泰宏)

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2023年 BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ



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