「全英オープン」歴代優勝者&日本人成績
2023年 ~全英への道~ミズノオープン
期間:05/25〜05/28 場所:JFE瀬戸内海GC(岡山)
「こういうときこそ油断しがち」 石川遼は9年ぶり全英に向けて気合い
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前(24日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)
“優勝への準備は整ってきた?”という質問に、石川遼は「否定はしないです」と控えめな笑顔で自信をのぞかせた。直近の出場大会である4月「中日クラウンズ」で4位。2日前に行われた「全米オープン」最終予選会は3位に入り、2年ぶりの出場権を勝ち取って会場に乗り込んだ。
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昨年11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来の優勝を意識しつつ、「こういうときこそ油断しがち」と気を引き締める。今週の上位4人には、7月20日開幕の「全英オープン」の出場権(有資格者を除く)が与えられる。「4大メジャーは本当に出たい。いいプレーをしてスコアを伸ばせばチャンスはある」と、今季2つ目のメジャー切符に向けても意欲的だ。
全英に最後に出場したのは、今年と同じロイヤルリバプールGC(イングランド)で行われた2014年大会までさかのぼる。「10代、20代はがむしゃらにやっていて、(出場権は)勢いでつかんだもの」と当時はメジャーに出ることの難しさを実感する間もなく駆け抜けたが、いま感じるメジャーの重みは、当時よりもだいぶ大きくなった。
年に4度しかない大舞台に立つことは、「世界のトップでプレーできるゴルフをしたい」という目標を達成するための指標と捉えている。「“ここまで持っていきたい”というラインが、メジャーに出場するほど明確になる。試合でどんどん自分を伸ばしていかないと」。万全の状態に仕上げてきたトップ選手が集うメジャーは、自分の現在地を知るための大きなチャンスだ。
もちろん、出場することがゴールではない。「結果をしっかり出す準備をしている」と成績にもこだわりたい。「おとといの最終予選も、まだ思っているスイングプレーンで打てていないところもあった。いい準備を明日までにしたいし、4日間いいラウンドができれば」と表情を引き締めた。(岡山県笠岡市/谷口愛純)