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エルスもびっくりスーパーショットも…川村昌弘は3年5カ月ぶり母国で予選落ち

◇国内&欧州男子ツアー共催◇ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 2日目(21日)◇PGM石岡GC(茨城)◇7039yd(パー70)

起死回生の一打は週末に繋がらなかった。2019年11月の「カシオワールドオープン」以来、3年5カ月ぶりに国内ツアーに登場した川村昌弘は、カットラインに1打及ばず通算1アンダー73位で予選落ちした。

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1Wショットを左の林に入れた前半7番、川村の2打目は右から左へと大きく弧を描いた。ベアグラウンドから大木の間のスペースをPWで打ち抜き、池方向に飛んだボールは40yd近くフック。グリーンに着弾したボールは横滑りしてピンから7mの位置に止まった。同組のメジャー4勝、アーニー・エルス(南アフリカ)も「めちゃくちゃサイドスピンがかかったぞ!」と驚くショットの後、バーディパットを決めて歓声をさらに大きくした。

「急に流れが良くなったので、あのまま行きそうでしたけどね…」。初日の3オーバー125位の出遅れが響いた結果。後半12番までに5バーディを奪い、決勝ラウンド進出圏内の通算2アンダーまで戻したが、15番のボギーの後、16番(パー5)では2打目をグリーン奥のカラーまで運びながらパーに終わった。「目覚めるのが遅かった。きのう、ちょっと打ち過ぎました。ジャッジミスが多かった」と悔しがった。

2018年の秋に予選会を通じて欧州ツアーを主戦場にし、シード選手として定着。現在は日本ツアーのシードを持たないまま、不退転の決意を貫いて世界中を飛び回る。昨年から右手首の痛みにも悩まさされ、日本で初めての欧州ツアーは2位に入った3月「マジカルケニアオープン」から5週のオフを挟んで臨んでいた。

次週をオフにして5月4日(木)開幕の「イタリアオープン」(マルコ・シモーネGC)、翌週ベルギーでの「ソウダルオープン」(リンクフェンインターナショナルGC)に出場。さらに7月のメジャー最終戦「全英オープン」(ロイヤルリバプール)に向けた予選会にロンドン近郊で挑戦する。「久しぶりにいろんな人に会えてうれしかった」。たくさんの応援に感謝して、再び海を渡る。(茨城県小美玉市/桂川洋一)

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