「関西オープン」リーダーボード
2023年 関西オープンゴルフ選手権競技
期間:04/13〜04/16 場所:泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)
曲がっても取りこぼしても 石川遼はツアータイ記録の14ラウンド連続60台
◇国内男子◇関西オープン初日(13日)◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪)◇7051yd(パー71)
最終9番で1.5mのパーパットが残った。「最後になって思いました。“あ、これ入れたら60台か”と」。微妙な距離を沈めて、3バーディ、1ボギーの「69」。14ラウンド連続の60台は、キム・キョンテ(韓国)と星野陸也(更新中で今大会欠場)に並ぶツアータイ記録(1999年JGTO発足後)となった。
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「ショットの内容が良くなかった。ティショットを曲げて、グリーンに乗せるのが精一杯だった」。初めて大きく曲がったのは、前半18番(パー5)。前の組で2オン狙いが続き、待ち時間が長くなった後、1Wショットを左斜面に打ち込んだ。後半アウトもつかまりすぎて、左に飛ぶ展開が続いた。
「絶対にやっちゃいけないミスはなかった。東建(ホームメイトカップ)から“もう少しこうすれば、もっと良くなる”という感じがあって、数ミリ、数センチの問題なんですけど。練習でできても本番でできず、それをやっていくうちに徐々に悪くなっていった。そんな一日です」。いわゆる“パラパラ”という次元でなく、上を目指す試みが悪い方に振れた感覚だ。
グリーンで決めきれないチャンスもあった。スタート10番と18番で1.5mを外した。「いいパットなんですが、ラインを読み切れていなかった」。少なくとも2つの取りこぼしがあった。
それでも、2アンダー19位とはいえ首位と5打差にいる。「全然意識してなかった。知らなくて、皆さん(取材者)が教えてくれた」という記録も続いた。自らトップのスコアを逆質問して「6アンダー」(ホールアウト時点)と聞いて「ああ、そこは予想していました」と納得した。悪いなりの初日を終えて、残り3日で5打差。十分に射程圏内だ。(大阪府堺市/加藤裕一)