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【GDO EYE】若き王者が抱える深刻な悩みとは…

「ブリヂストンオープン」2日目に「65」をマークし、首位に1打差の3位タイに急浮上した片山晋呉。今シーズン初勝利に向けて絶好のポジションにつけたものの、共同記者会場では悩みを訴える言葉が続いた。「残念ながら、モチベーションが無いんですよ。気持ちが燃えないんですよね…」。

バーディを獲っても、嬉しくない。ボギーを叩いても、悔しくない。8個のバーディを奪ったこの日も、「すごく気持ちが穏やかなんです」と苦笑する。その引き金となったのが、「半年の間にあった、2回の大きな出来事」と明かす。

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大きな出来事とは、昨年10月に通算25勝目を挙げて達成した永久シードの獲得と、「すべてを出し切った」と単独4位で終えた今年の「マスターズ」。「去年は(永久シードまで)あと1勝の苦しみだったけど、 今年はこれからどうすれば良いのか、という苦しみ。初めてのことだから、けっこう辛い」。いわゆる“燃え尽き症候群”に近い状態なのだろう。

だが、先週の「日本オープン」で中嶋常幸と練習ラウンドを共にし、掛けられた助言により「立ち直れた」と話す。“燃え尽きた灰を燃やしても火はつかない。薪をこれから組み立てることが晋呉のやること”との言葉。「あれがなかったら、日本オープンが終わったら(後の)試合に出られないくらい気持ちの整理がつかなかったと思う」と振り返る。「ヒントを与えてくれたので、今は薪を、燃えるものを探しています」。1つの道を極めた者でしか理解できない、深刻な悩み。燃やすべき薪を見つけた時、それは片山がさらなる強さを身に着ける時なのだろう。(編集部:塚田達也)

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2009年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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