地元・茨城で国内復帰戦に臨む星野陸也

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前(31日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ（茨城県）◇7387yd（パー71）

5月23日に米国テキサス州で行われた「全米オープン」の予選会に出場してメジャー切符を獲得した星野陸也は、隔離を終えて月曜日にコース入り。「5日ぶりのゴルフで、ハーフを回った」と感触を確かめた。開幕2日前の火曜日は午前中に疲労回復に努め、午後にグリーン上などで練習した。

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「全米プロ」での予選通過に加え、練習ラウンドができないまま“ぶっつけ本番”で臨んだ36ホールをやり切ったことは「いい経験でした」と経験値を上げた実感がある。

コースメモだけが頼りだった全米オープン予選会では、「家の上を打って行くところとかあったりして」とコースを知る他の選手らが攻めるところで、星野だけが刻んだこともあったという。「1番バッターだったので打てなくて。自分のが200ydほど残るところ、みんなは130ydとか。怖くて刻んだけど、そのなかで(出場資格を)取れたのはうれしい。自分の中でもよくやったなって」と自己評価した。

将来は米ツアー挑戦を視野に入れているだけに、「普段はコースチェックをするけど、次に何か緊急で試合に出ることになっても(この経験は)生かせるかもしれない」と振り返った。もちろん、米国での経験は国内でも活用したいところ。「ショットの精度とか、ああいう試合だとより必要ですし、その辺、いろいろ経験して。地元の人もいっぱい来るし、優勝できたらいい」と今大会を見据える。

キャディともいいムード。地元大会での活躍を誓った

茨城県出身の星野にとって宍戸ヒルズカントリークラブは自宅から10分の場所と「超地元のコース」。大勢の知り合いが見に来てくれる。さらに、7月開催「全英オープン」(スコットランド・セントアンドリュース)の国内最後の1枠をかけた戦いでもあり、「いろいろかかっている。それ含めて…優勝ですね」と意気込んだ。

全英オープンの出場権は、国内初戦「東建ホームメイトカップ」から今大会終了時点までの賞金ランキングの上位1人（有資格者を除く）に付与される。すでに資格を持つランク1位の桂川有人に次いで2位につける星野は獲得へ最有力候補となるが、優勝賞金が3000万円とあって予断を許さない。「初日までにいろいろ整えて、いいスタートを切って優勝争いをして優勝したいと思います」。今年“3つ目”のメジャー切符をかけた戦いが始まる。(茨城県笠間市／石井操)