「~全英への道~ミズノオープン」最終スコア
2022年 ~全英への道~ミズノオープン
期間:05/26〜05/29 場所:JFE瀬戸内海GC(岡山)
「キャリアの中でもベストなゴルフ」ビンセントも想定外の逆転でパパ初V
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(29日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)
トップと7打差からのスタートで、プレーオフ突入はもとより逆転優勝を遂げられるなんて思いもしなかった。5アンダー11位から出たスコット・ビンセント(ジンバブエ)は2番のパー5でチップインイーグルを決めて勢いを加速。ボギーなしの「65」でプレーし、通算12アンダーでアンソニー・クウェイル(オーストラリア)とトップで並んだ。
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「最善のゴルフ」を心掛けて始まった延長1ホール目、ボールを左の池に入れた。普段のミスショットは右に出るとあって、逆球にヒヤリとしながらも、プレーオフまでの時間で攻略法は分析済みだった。「チャンスが潰えたとは思わずに、3打目でグリーンは狙えた」と3Iで渾身のショットを放ち、グリーン奥にあるギャラリースタンドまでボールを運んでパーセーブにつなげた。
同じく18番での延長2ホール目。クウェイルが池に入れたが、油断することなく着実にパーで上がって自身初の海外メジャー出場を決めた。
4月5日に第一子が誕生したばかり。愛娘、ゾーイちゃんを「全英オープン」の舞台、スコットランドに連れていけるかどうかは医師と相談の上で決めるというが、「家族3人で行きたい」との思いはある。
「全英オープンに出るのは子供の頃からの夢だったので、優勝してそれが実現して信じられない。とてもうれしい」。プレーオフを制しての勝利も初めてだが、父親になって勝つのも初めてのこと。何より「キャリアの中でもベストなゴルフ」がうれしかった。「3~4週間」も会えていない妻のケルシーさんにうれしい報告を持って帰る。(岡山県笠岡市/石井操)