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スイングを壊していた…52歳・藤田寛之の試行錯誤

◇国内男子(ツアー外競技)◇北九州オープンゴルフトーナメント 初日(19日)◇小倉CC(福岡)◇6888yd(パー72)

男子ツアーの国内開幕前に毎年開催されている「北九州オープン」(19、20日/小倉カンツリー倶楽部)に、地元・福岡出身で52歳の藤田寛之が3年ぶりに出場し、イーブンパー「72」の41位で初日を終えた。

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これまで積み上げたツアー18勝のうち12勝を40代で挙げ、43歳で初の賞金王に輝いた。“中年の星”とも呼ばれた藤田だが、2020-21年シーズンは賞金ランキング70位に終わり、1998年から23シーズンにわたって保持し続けてきたシード権を失った。「去年の自分のスイングを知っている人には『だいぶスイングを壊しているな』と思われていたと思う。自然とあおるスイングになってしまっていた」と振り返った。

このオフには「クルッと回るだけの自分らしい動きのスイングに戻すようにした。フェードボールをまた打てるように」と、持ち球への回帰を目指してスイング修正に取り組んだ。

「自分の感覚と実際(のスイング)がズレていた。スイングも大事だが、実際に飛んでいくボールが自分の思い描くようなものにしたい。ボールとスイング、スイングとボールを行ったり来たりしながらやっている」と試行錯誤を重ね、「徐々に良いショットも打ててきている」と手応えも感じている。

この日のラウンドは「ショットは悪くなかった」としながらも、パッティングやアプローチに精彩を欠いた。ホールアウト後はパッティンググリーンに直行、その後ドライビングレンジやアプローチグリーンに場所を移して2時間近く調整を続けた。

31日に国内開幕を迎える今季のレギュラーツアーには「生涯獲得賞金ランキング上位25位以内」の資格で参戦する。シニアツアーとの両にらみは続くが、「シードがなくなったので復活させたい。一生懸命頑張っているのを見てもらって応援してくれたらうれしい」と意気込みを新たにした。(福岡県北九州市/内山孝志朗)

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