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負けてこそ学ぶ 植竹勇太が知った「基本が大事」

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 初日(4日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)

サンデーバックナインでの逆転負け。週が明けて、植竹勇太は「もう終わったことです」と気丈に言うが、前週日曜日は最終18番でプロ仲間の姿を映した目に涙をためた。最終組で戦った谷原秀人には「もうちょっと落ち着いて、他の人のプレーを見たりするようになれば、これからは大丈夫」と肩を抱き寄せられ、胸がいっぱいになった。

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5打差を同い年の池村寛世にひっくり返され、初優勝を逃した前週の美浦ゴルフ倶楽部での戦い。今週の会場で練習を再開すると、26歳はアライメントが驚くほど乱れていたことが分かったという。「めちゃくちゃ左を向いていた。たしかに(前週最終日の)バックナインではショートアイアンで左に球がすっ飛んでいて…」

いまこそ、大先輩の言葉の意味がよく理解できる。「(谷原は)『おいおい、どこ向いてるんだ。そこはOBだぞ…』って思っていたかもしれません」と植竹。「練習通りやるということ、基本が大事なんだと改めて分かった。ベテランの選手はそういうところがしっかりしているんだ、と」。負けた理由、トップ選手との差をひとつでも解き明かせた。

プロ生活実質4年目の今季の賞金ランキングは36位で、来季の初シードは確実な状況。初勝利はお預けになったが、「3日間はめちゃくちゃいいゴルフだった。1日はダメな日があると思う。それがたまたま最終日になってしまった」とさらに冷静に分析すれば手応えもある。

逆転負けの翌週、決して納得いくゴルフではなかったにもかかわらず3アンダー15位でスタート。リセットされた気持ちを結果で証明している。(兵庫県加東市/桂川洋一)

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