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【GDO EYE】早熟の17歳が直面する“贅沢な”悩み

石川遼が2位に2打差の単独首位で迎える展開となった、国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」。3日目はイーグルあり、5バーディ奪取とギャラリーを大いに沸かせるプレーを見せたが、「前半から気持ちの持ち方に苦労した」と告白する。

その苦労とは、首位に立っている者ならではの内容。「攻めればいいのか、守ればいいのか、判断が難しいところだった」。心に迷いが生じている中でも、前半を終えて2位に4打差の独走態勢に。「ゴルフの内容は良かったけど、どういう風な気持ちでプレーすればよいのか、難しく考えてしまった」。スコアとは裏腹に、石川の迷いは、ますます深みを増していった。

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首位で迎えた最終日なら、目標は「優勝」のみ。極めてシンプルな構図だからこそ、その目標に向けて迷わず突き進める。だが、首位で迎える3日目は、気持ちを持って行くベクトルが指し示せない。これを石川は「経験不足」と捉えている。以前、片山晋呉に相談を持ちかけたほど、自身の中では深刻な問題のようだ。

優勝争いを演じた先週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」でも、3日目は同じ心境だったという。「こんな気持ちで、2度とプレーしたくない。もうコリゴリです」。恐ろしいほどの速さで成長を続けている石川にとって、精神面でのコントロールが技術面に追いついていない様子。トッププレーヤーしか経験できない、ある意味“贅沢な”悩みに、17歳の少年が早くも直面している。(編集部:塚田達也)

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2009年 フジサンケイクラシック



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