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43歳・矢野東が4試合連続予選落ちで立ち返った初心

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目(28日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7349yd(パー72)

2020年と21年のシーズン統合を受けて昨年12月に実施されたファイナルクォリファイングトーナメント(QT)を1位通過し、再びツアー参戦のチャンスを切り開いた矢野東。初戦となった4月「東建ホームメイトカップ」こそ16位に入ったが、その後は出場4試合連続で予選落ちを喫していた。

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一転、この日は8バーディ、2ボギー「66」で首位と3打差3位の好発進。「昔の攻め方というか“テッパン”のコースマネジメントをしていこうかな、と。スイング改造とかをしている中で、どうしてもおろそかになっていた部分を思い出しながらやっていたら、結果的にショットもパットも良くなって、スコアも出た」。基本に立ち返った結果だった。

そもそも、想定外に早く結果につながった昨年のQT1位通過。スイング改造や肉体改造、レッスンスタジオの監修、YouTubeチャンネルの開設といった多岐にわたる取り組みと目の前の試合とで整理しきれないままシーズンに入っていたと反省する。

強い選手の攻略法も参考しながら、攻めるところと守るところの駆け引きを徹底的に研究したのは20代後半のころ。「保険をかけながら、頭を使いながら、欲を殺しながら。ティショットもセカンドもパットも全部、技があるんですよ」と笑う。

堅実なスコアメークに徹しつつ伸ばしていたラウンドも、後半13番で8個目のバーディが来て「すぐ欲が出ちゃった。入れたくなったら、全部外しちゃった」。4ホール連続でパーとした後、最終18番(パー5)も風の影響でティショットがわずかにバンカーを越えず、4オン2パットのボギーフィニッシュ。改めて気持ちが引き締まった。

「試合中にスイングのことを考えるのは難しい。レンジから(スイングへの意識を)コースに持ち込むのは僕の悪い癖。マネジメントに集中したら、それが消えた」。43歳は初心を強調した。(岡山県笠岡市/亀山泰宏)

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