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「勝てない要素がたくさん」 石川遼がこだわる“底上げ”

◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 事前(12日)◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298yd(パー72)

前週「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」では首位タイで迎えた最終日の最終18番で1Wショットを池に落とし、7位タイでフィニッシュした石川遼。2019年「日本シリーズJTカップ」以来のタイトルを逃した一戦について「72ホール目(のティショット)で負けてしまった感じにどうしても見えるんですけど、(自分の中では)決してそうではなくて…」と冷静に口を開いた。

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まずターニングポイントに挙げたのは、アプローチをグリーン奥の池に落とした16番(パー5)。上がり3ホールをパーで切り抜けられれば十分という場面。バーディを欲しがった自分にダメ出しした。

さらに「良かったところと同じくらい、悪いところも出てしまった。勝てない要素がたくさんあった。『これじゃ、まだまだ全然ダメだな』という中での優勝争いだった」とシビアに分析。アイアンショットやパットがさえて上位に飛び込んだが、要所のジャッジを改めて自問自答した。

戦い方の反省を次につなげる作業と並行するのは、田中剛氏をコーチに迎えて1年以上が経過したショット面の取り組みの継続だ。「ショットの全体的なベース、それこそ“底上げ”というのを重要視している。100ydから1mについていたものをカップに入るようにするのではなくて、いかにコンスタントに3m以内につけるか」。平均点を上げることが一貫したテーマとなる。

今週は2007年、16歳になったばかりで「日本オープン」に初出場したときのコースへ戻ってきた。ナショナルオープンほどのラフではないといっても、そこから非常に硬く仕上がったグリーンに止めるのは至難の業。雨予報の初日のコンディション変化もにらみながら立ち向かっていく。(神奈川県相模原市/亀山泰宏)

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