石川遼、54位タイ発進も「少しは成長したのかな」
2008/05/15 21:44
石川遼のプロ転向後で初のメジャー戦となる「日本プロゴルフ選手権」初日。12時35分に10番ホールからスタートした石川は、「前半はショットが良かった」とドライバー、アイアン共に好調で、9ホール中6ホールでパーオン。しかし、バーディパットはことごとくカップを逸れ、「なかなかバーディが来なかったですね」とストレスの溜まる展開が続く。ショットは好調なものの、前半を8番パー5で奪ったバーディ1つ、1バーディ1ボギーのイーブンパーで終えた。
後半に入ると、好調だったショットに陰りが見え始める。「後半の2番くらいから、スイングスピードが無いように感じました。トップの手の位置、アドレスなど全てが噛み合わず、ダウンスイングでスピードが出せませんでした」と振り返る石川。すると、4番パー4でティショットを右ラフ、2打目をダフってグリーン手前のカラー。3打目も寄せきれず、3オン3パットのダブルボギー。さらに6番パー4でも2打目を木に当てるなどしてボギー。一時は3オーバーに落とし、予選通過圏内から大きく外れてしまう。
<< 下に続く >>
しかし、スイングスピードを取り戻すために「右手首に注意しました。トップの位置でヘッドがグラグラするのを押さえ、同じスイングプレーンに思い切り振り下ろすようにしました」という修正が奏功。「すごく良いティショットが打てた」という8番パー5でバーディを奪うと、「この調子でドライバーを打って、2打目で寄せてバーディ」という青写真どおりの展開に。最終9番のティショットをフェアウェイに乗せると、残り126ヤードをPWで打ち、手前4メートルにナイスオン。これを沈め、1オーバーの54位タイまで浮上した。
「なんとか踏み止まりましたね。最後の2連続バーディでスッキリしました」と振り返った石川。「これまでは1度悪くなると最後まで悪いままでした。少しは成長したのかな」と、粘り強くなったプレースタイルを自己評価した。「昨日よりコツは掴めて来ました。注意すべきは右の手首。明日はその1点を信じてプレーすれば、良いスコアが出ると思います」。まずは明日、予選通過ラインとなる60位タイ以内を目指す。