遼、4戦ぶりの予選突破「気持ちのバランスが取れていた」
2008/10/10 18:28
「キヤノンオープン」2日目に臨む石川遼は、前日に続いて、この日もスタート前にコース外の練習場に寄って、約200球の打ち込みを行った。「スイングのリズムを大切にしたいと思って、調子の良いうちにリズムを体に覚えこませたかった」という石川。その効果は、すぐに現れた。
出だし1番のティショットをフェアウェイど真ん中に運ぶと、2打目はピン右3mにつける。このバーディパットは決められなかったが、安定した立ち上がりを見せる。最初にスコアが動いたのは、201ヤードの5番パー3。石川の球はピンに向かって真っ直ぐ飛び、1mにピタリとついて難なくバーディとした。
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迎えた7番パー5は、ティショットが左ラフ。2打目は右サイドのクロスバンカーの縁のラフに止まる。スタンスはバンカーに入りつつも、「残り135ヤードを、8Iを短く持って打った」というこの第3打を1.5mにつけてバーディ奪取。ピンチから一転のバーディに、石川は右手でガッツポーズを作った。
後半は2つのボギーを叩いたものの、結局この日は3バーディ2ボギーの「71」とスコアを伸ばし、通算1アンダーでホールアウト。石川は4戦ぶりの予選突破を果たした。
「ゴルフを土日にしていない、戦っていないというのは、プロゴルファーとして一番悔しいし、土日にプレーしていないというのは、その週に仕事をしたことにならないので、心にでかい穴が開いている感じ」と、予選落ちの日々について振り返った石川。決勝ラウンド進出を決め、「明日がすごい楽しみです」と、表情にも本来の明るさが戻ってきた。
「試合にのめり込み過ぎてもいないし、結果を気にしなさ過ぎているということもなく、気持ちのバランスが取れていました」という2日間。予選を通過したことで、決勝ラウンドでは、さらに思い切りの良いプレーを見せてくれることだろう。