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石川遼はアイアンの距離感に苦しむ「焦りも感じた」

◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目(31日)◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7103yd(パー72)

首位と5打差の8位から出た石川遼が1イーグル3バーディ、2ボギーの「69」でプレー。通算13アンダーと伸ばしきれず10位に後退した。

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前半1番で2打目をバンカーに入れボギーとしたが、6番(パー5)で残り226ydを3Iで2オンに成功。9mのイーグルパットを沈めガッツポーズ。「流れを変えるパットだったと思います。あのパットでロングパットの感覚がつかめた」。8番(パー3)では161ydをピン左1.5mにつけバーディを奪い歓声を誘った。しかし後半は2つのパー5でバーディを奪うにとどまった。

この日は終始、距離感に悩まされた。「クラブが半番手くらい合ってない感じで、しっかり打つべきじゃない距離でしっかり打っちゃったり、しっかり打たなきゃいけないところでしっかり打てなかったり」とチャンスメイクできなかった。「北と西との間で風向きが行ったり来たりしていた」と気まぐれな風にも翻弄された。

3試合連続優勝が期待される今大会。「気持ち的に前のめりになって、焦りも感じた。メンタルの未熟な部分が出てしまった」と反省する。「気持ちだけではスコアって出ないって、改めて知ったし、なんでこんなこと忘れていたのか分からないんですけど、それを再認識しました」と自身を責める。

首位とは7打差。「あしたは他力になってしまいますが、いいスコアで回っても勝てるか分からない位置にいることは悔しいです」としながらも、「とにかく自分のベストのプレーをしたい」と前を向いた。

この日のプレー終了後に8名の選手が参加した「アプローチコンテスト」では、約40ydを72㎝に寄せて優勝した。賞金30万円を獲得したが「(九州北部大雨の)被害に遭われた方々の力になれれば」と九州朝日放送(株)の「KBC水とみどりの基金」を通じて被災地に寄付した。(福岡県糸島市/柴田雄平)

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