石川遼、16番で会心バーディ 自画自賛の技あり一打
2019年 長嶋茂雄招待セガサミーカップ
期間:08/22〜08/25 場所:ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)
甲子園で集中できずも…堀川未来夢は苦手コース攻略
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 初日(22日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)
6月「日本ツアー選手権森ビル杯」で初優勝を飾った堀川未来夢が、3アンダー4位タイで滑り出した。後半3番(パー5)でイーグルを奪うなど「69」をマークし、過去4回の出場で3回予選落ちの苦手コースで好スタートを切った。
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首位に迫る上々のスコアにも、「集中できなくてゴルフどころじゃなかったです」と笑った。原因は、今週バッグを預ける清水重憲キャディにあった。
この日は履正社(大阪)と星稜(石川)が戦う全国高校野球選手権大会(甲子園)の決勝戦。清水キャディにとっては、18歳の長男が履正社の野球部に所属しているというから落ち着かない。
ベンチに入れずスタンドで応援していたとはいえ、3年の長男にとって高校最後の夏。午後2時に決勝戦が開始されてから、清水キャディは周囲のギャラリーに逐一戦況を聞いていたのだという。
ラウンド中も堀川と野球の話題でもちきりだったそうだが、堀川は「1、2番目に苦手なコース。野球の話をしたことで、あまり集中できなかったのが逆に良かったのかもしれない」と意外な効果を認めて、また笑った。
ラウンド終盤に履正社優勝の報告を聞いた清水キャディは、「ホッとしました」と満面の笑顔。堀川に野球の話題ばかりを投げかけたことについては、「プロが苦手なコースだと聞いていたので、意識がそっちの方に行ってくれたらラッキーかなとも思っていました。今日たまたま野球がやっていて良かったのかも」とニヤリ。
かつて谷口徹や上田桃子、イ・ボミ(韓国)らをサポートしてきた名参謀の戦略は、やはり底知れない。(北海道千歳市/塚田達也)