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あの人の笑顔が救った窮地

2024/10/12 05:00

佐藤靖子は勝負どころに強かった。初めて臨んだ1999年のプロテストには、土壇場でベストスコアを更新して通過し、2002年のQT(クオリファイング・トーナメント)では見事ツアーフル参戦の権利を獲得し、翌年ツアープロとして全国を飛び回った。しかし、スポンサーがいない中で貯金を削りながら転戦を続けることは想像以上に厳しかった。「予選通過しなければ赤字」という意識は、それまでの佐藤のゴルフを変えていた。自然と笑顔は消え、肉体的にも精神的にも追い込まれた。そんな中、当時アマチュアとしてツアーに出ていた宮里藍が現れたことが転機となる。宮里は常に笑顔でプレーしていた。ギャラリーだけでなく、同伴プレーヤーも宮里の振る舞いに心が動いた。


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ソフトテニス時代は相手のミスが得点につながることもあり、佐藤はゴルフでも相手のミスを願ってしまうことがあった。しかし、宮里が同伴者のバーディパットに対して「入れ」と声を出す姿を見て、ハッとした。「余裕を持ってプレーしなければ、良い結果は出せない」。プロとしてあるべき姿を考え直す機会にもなり、2003年の日本女子プロ選手権ではプロ転向後初めて最終日最終組に入って4位の好結果を残した。勝負どころを笑顔で乗り越えた、佐藤のプレースタイルの基盤を作るきっかけとなった出来事だ。



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