師である岡本綾子からは色々なことを学んだ

ツアー2勝目を果たし、ツアーメンバーとしても常連の顔になっていた。しかし、次第に優勝争いに絡むことができなくなり、悩むように。「こんなに練習しているのに試合になるとうまくいかない…」と、練習場で岡本綾子に弱音を漏らしたことがあった。岡本は即座に「そんなもんじゃない？私たくさん練習してこなかったから、イライラする気持ちは分かってあげられないわ」と笑い飛ばした。先輩プロの表純子から「岡本さんは雨の中でもレインウェアを着て練習場に向かう人だから」という現役時代の練習量のすさまじさを聞いていただけに、ハッと気付かされた。

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その日から、練習場でスイングを磨くよりもコースでの実践練習に重きを置いた。傾斜やその状況に合わせたクラブのさばき方やコースマネジメントを岡本からどんどん吸収した。その後の結果については割愛するが、小さなプライドの殻を破るきっかけになったのは間違いない。多くを語らず、要点をしっかり認識させる岡本式育成法は、プロゴルファー若林舞衣子のスタイルを築き上げていった。