3月度パーツ販売、シャフトは廉価品傾向
総合パーツ最大手の渡辺製作所はこのほど、3月度(2月21日~3月20日)のパーツ売上ランキング(本数ベース)を発表した。同社は全国の専門店、工房などと1500件の取引口座を持っているためその趨勢が俯瞰できる。これを月ごとのランキングにまとめており、3月の売り上げ(09年2月21日~3月20日集計)にも人気シャフトの様変わりが顕著に現れている。なお、グラファイトデザイン製品は直販のため、当ランキングにはカウントされていない。
「相変わらず高価格帯シャフトの動きが鈍いですね。当月は若干『ディアマナ・カイリ』が盛り返していますが、本数ベースでは昨年の勢いと比較になりません」(同社)―。
<< 下に続く >>
代わって上昇局面に転じたのが1万円台のシャフトである。3月はUSTマミヤの『プロフォースV2 75』(オープン価格、実勢売価1万2000円)が4位へランクアップし、『AXIV CORE69 Red』(同、1万8900円)も7位へ浮上するなど、廉価品の需要が増えている。コストパフォーマンスを求める動きが加速しており、そのことはグリップにも顕著に現れているという。
「グリップは前年ベースを確保しています。価格が手頃ですし、特にカラーグリップの動きがいい。女性ゴルファーの台頭により、ピンクやグリーンも人気がありますね」―。
1位の『NO1グリップ』(ナウオン)を筆頭に、『ツアーベルベットラバー』が上位を独占するなど、波乱要因は少ないようだ。
アイアン用シャフトは、軽量スチール「NSプロ」(日本シャフト)とダイナミックゴールド(トゥルーテンパー)2強の牙城となっており、
「カーボンシャフトの性能は、著しく進化していますが、スチールとの価格差が大きいため伸び悩んでいます」―。
という現状だ。
次回ランキングでは、4月投入の新製品動向が注目される。藤倉『モトーレ』、ナウオンのプロ・上級者用グリップ「エキスパート」など目白押しだ。
■ ウッド用シャフトランキング
1位=ランバックス6F09-
2位=ディアマナカイリ70↑
3位=ディアマナカイリ60-
4位=プロフォースV2-75↑
5位=プロフォースV2-65-
6位=ランバックス5F09↓
7位=アクシブコア69RED↑
8位=ランバックス6X07↑
9位=アクシブコア69Blue↑
10位=ランバックス5X07↑
■ アイアン用シャフトランキング
1位=NSプロ950GH(S)↑
2位=DG(S200)↑
3位=NSプロ950GH(R)↓
4位=NSプロ850GH(R)↑
5位=DG(X100)↓
6位=NSプロ1050GH(S)↑
7位=NSプロ850GH(S)↓
8位=GS95S200↑
■ ウェッジ用シャフトランキング
1位=NSプロ950GH(S)w↑
2位=DG S200w-
3位=NSプロ950GH(R)w↓
4位=DG X100w-
5位=NSプロ850GH(R)w↑
6位=NSプロ850GH(S)w↑
7位=NSプロ1050GH(S)w↓
8位=NSプロMV115↑
■ グリップ
1位=NO1 50Sブラック-
2位=ツアーベルベットラバーM60バックライン有-
3位=NO1 50S ブルー-
4位=NO1 50S レッド-
5位=ツアーベルベットラバーM60バックライン有↑
6位=NO1 48S ブラック↑
7位=マルチコンパウンドMCCホワイトM60 バックライン有↑
8位=位=ツアーベルベットラバーM58バックライン無↑
9位=NO1 50S グリーン↑
10位=マルチコンパウンドMCCレッドM60 バックライン有↑
*渡辺製作所調べ(09年2月21日~3月20日)