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レジンコアが進化!ナイキ 20XI ボール

2012年ボール業界に革新を起こしたナイキのレジンコア。2013年モデルとして新しくなったスピン系「20XI ボール」2種、ディスタンス系ボール「ONE RZN」2種が、2月1日に発売される。ボール開発の責任者であるロック石井は、「初代のボールを開発し発売することで学ぶことはたくさんあった。プロから厳しい意見を受けたが、レジンコアはまだ開発されたばかりなので、改良する余地は残っている」と語る。

レジンコアの最大の特長は通常のコアに比べて初速が出ること。これを継承させつつ、どのように問題点を解決したのか。

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1つ目の課題は飛距離とスピン性能。初代のボールでは溝ルールの変更があり、アプローチでスピンがかからないのではという懸念から、スピンスロープを設定。ドライバーではスピン量が少なく、アイアンではスピン量が多くなるよう設計をした。しかし蓋を開けてみると、溝ルールの影響はあまり出ず、アイアンでスピンがかかり過ぎてしまい飛距離が出ないと、プロからアマチュアまで意見が出た。ここ数年でゴルファーのプレースタイルが変わり、飛距離を優先するニーズが増えたのだ。

スピン系でも飛距離重視型の「20XI X ボール」ではこれを改善するため、カバーを3ポイント硬くし飛距離性能をアップさせた。最近では米国学生のチーム、契約外からのプロ選手が興味を示しているとのこと。

2つ目の課題は打球音。音はプレーヤーにとって重要な要素であり、高い音はどうしても硬く感じてしまう。開発側でもそれは分かっていて、ドライバーではパーシモンからメタルウッド、コンポジットと変化する時に異音が鳴り問題となったが、レジンの飛距離性能と打球音でどっちが勝つかの問題。とはいえ、プレーヤーから硬過ぎるとの意見が多かった。プレーヤーがヘッドホンをしてボールを打つと打感がわからないように音で打感を判断する。音の成分を分析するため、従来の製品と他社の製品を比較。インパクト音よりも残響音に着目し、500ヘルツほど高いことが判明した。

これを改善するためコアを柔らかくした。柔らかくすることで飛距離性能の懸念が出るが、コアを24→28mmに大きくすることで反発性能を維持した。ツアープロの間ではよほど性能が向上しない限りボールを変えたがらないのだが、プロからは「初代のものよりよくなったね」と、2代目のボールにスムーズに移行している。

余談だが、ゴルフフェアでは6年ぶりにゴルフフェアに出展する。ドライバーからパター、そしてボールとゴルフの総合メーカーとして着実に成長を遂げている。ナイキの開発コンセプトにある“常に革新を提案し続ける”姿勢に今後も注目したい。



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