HS40m/s前後でもプロ仕様ボールが一番飛ぶの?
「スリクソン」最新ボールで初採用 横3本+縦1本ラインの効果とは
2020/04/05 11:55
住友ゴム工業(本社・神戸市中央区)が3月6日に発売した最新ボール「スリクソン トライスター ボール」と「スリクソン ADスピード ボール」。両モデルで特徴的なのが、3本の横ラインと1本の縦ラインで構成されたアライメント機能付きのサイドマーク『ナビゲートライン』だ。新採用のデザインに行きついた経緯と効果について、同社の浅妻肇・広報グループ課長に話を聞いた。
ボールの開発にあたり約250人のゴルファーにアンケートを実施したところ、約7割がパッティングの際に、ボールにあるマークなどを利用して目標方向に合わせていることが判明。「市場で競争が激しい中価格帯の商品のため、ボールの性能だけでは差別化が難しくなっている。そこで、ボールの使い方に着目し、付加価値を提供しようと開発を行った」と浅妻氏は言う。
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横のラインは、カップに向けて打ち出す方向を合わせやすい3本を採用。縦のラインには、フェース面を横のラインに対して垂直に合わせやすくする狙いがある。目標に対してスクエアに構えられることで、まっすぐなテークバックのイメージを出しやすいとのことだ。
マークのサイズ感にもこだわりがある。大きすぎると、セカンドショットなどでマークが視界に入り、気になってしまうことも考えられる。また、アンケート結果によれば、マークを合わせずにパッティングをするゴルファーがいることも事実。浅妻氏は、「グリーン上でマークを使用しない“白いところに合わせる派”の方にも使ってもらえるようなサイズ感を意識した」と説明する。
そんな最新ラインが搭載された「トライスター」ボールは、「Zスター」シリーズの弟分として2014年に誕生し、今回発表されたモデルが3代目となる。3ピース構造で、反発性能を高めたコアとミッド層がボール初速と飛距離アップを実現。また、同社独自の「Spin Skin コーティング」により、高いスピン性能を持つボールに仕上がっている。
同じく2ピース構造の「ADスピード」ボールは、2011年に発売された「AD333」ボールの後継モデル。その名が示す通り、前作からボールスピードを進化させ、さらに高弾道で飛ばせるという。
カラーバリエーションは、「トライスター」がホワイト、プレミアムホワイト、プレミアムパッションイエローの3種類。「ADスピード」はホワイト、パッションイエロー、パッションオレンジの3種類。いずれもオープン価格(1ダースあたりの市場実勢価格は「トライスター」3600円+税、「ADスピード」2760円+税/GDO調べ)。問い合わせは、株式会社ダンロップスポーツマーケティング カスタマーサービス部(0120-653045)まで。