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より遠くへ飛ばすために!第2話 クラブからボールへ!ディンプルの進化で飛距離がアップする!?

「第1話 クラブ&ボール開発の歴史を探る」でクラブとボールのインパクトの瞬間を解析して開発の方向性を築き、さらにはインパクト音や、スイングシミュレーションを行うまで進んだSRIスポーツの「デジタルインパクト」。そしてこの度さらに解析が進んだのは「飛行中におけるボール周りの空気の流れ」だ。

ボール周りの空気の流れの解析は、飛行機などに使う乱流モデルを利用してシミュレーションが行われていた。この度飛行中のゴルフボールが周辺の空気からどのような影響を受け、どのようにディンプルを設計すれば飛行中の抗力を小さくすることができるかを見出すために空気の流れをより詳細にシミュレーションする解析がスーパーコンピュータと独自の計算手法を駆使して開発された。

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有限差分法を用い、ボール周りの空間を細かく区切って空気の流れを計算することにより、現実に近いシミュレーション結果が得られるというやり方。細かく区切った空間の数は今までは数千万個ほどだったが、計算手法を工夫することでゴルフボール周辺の空間を十数億個にまで細分化して計算することに成功した。

今回のシミュレーションによって従来では得られなかった情報が得られるようになった。図2、3を見てもらうとわかるとおり、いままではディンプルによって空気の流れがどのように乱されているのかがわからなかったが、ディンプルによるくぼみで空気が剥離され、空間で細かい渦ができているということだ。

今後さらに解析、研究が続けば、より飛ぶゴルフボールのための、ディンプルの数、形、大きさ、深さなど、が解明され、今までの常識を覆す新たなディンプルができる日が来るのかもしれない。



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