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絶頂期から求めた変化 元世界1位リディア・コーの今

◇米国女子◇TOTOジャパンクラシック 2日目(4日)◇太平洋クラブ美野里コース(茨城)◇6608yd(パー72)

若くして世界のトップに駆け上がった才能は、変化を求めていたのかもしれない。昨季まで圧倒的な強さを誇ったリディア・コー(ニュージーランド)は、今シーズンの終盤を迎えても未勝利が続く。6月には85週間守り続けた世界ランク1位の座を明け渡し、現在は8位まで下がった。

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コーは今季を迎えるにあたり、サポート陣の多くを変えた。クラブ契約をキャロウェイ社から新興メーカーのPXG(パーソンズ・エクストリーム・ゴルフ)に変更したほか、長年コーチを務めたデビッド・レッドベター氏、キャディのジェイソン・ハミルトン氏との離別を決めた。

現在は違うコーチとキャディに任せてシーズンを戦うが、変化を起こせば、当然適応するまで時間を要するもの。なぜ順風満帆なキャリアを送っていた時期に、敢えて険しい道を選択したのか?

「向上心を持つことは本当に大切だと思っている。どんなレベルの選手でもそう。みんなすごく助けてくれている。いまはシンプルにゴルフをするための練習をしているところだから」。

14歳で豪州の試合を制して、主要ツアーの世界最年少優勝記録を樹立。米女子ツアー初優勝(15歳)、世界ランク1位(17歳)、メジャー初優勝(18歳)と、次々と最年少記録を塗り替えた。世界ランク1位の在籍期間は計104週。そんな絶頂期にいても、求めていたものを手にしたときに目を向けたのは、技術のさらなる向上だった。

今季はコーのトレーナーを担当し、野村敏京宮里美香らのケアも行う工藤健正氏は「さらに上を目指すために必要なステップだと考えたのだと思う」と証言する。「若くして世界のトップに立った。でも、そこで満足していたら成長はない。これから体の変化もあるかもしれない。今後もっと良くなるために変化を選択した、と感じる」と続けた。

「実際ショットは最近すごく良くなってきた。パットが上手い選手だから、エースパターを新たな(PXGの)モノに変えたことで、スコアに直接的に結びつく部分での変化により去年までの成績より落ちたのかもしれない。でも、リディア最大の強みは“気にし過ぎない”性格。落ち込む様子はなく、いつも前向きで明るく練習している」と工藤氏は述べた。

過去の輝かしいキャリアに霞んで映るが、今季は平均ストロークと賞金ランクはともに11位にいるほか、直近6試合で2度の2位になるなど復調の兆しは見えている。

「(変化を)後悔することなんてまったくないわ」とコー。しゃぶしゃぶが大好きで、開幕前にチームのメンバーを連れてたらふく食べた。通算8アンダー10位に浮上した2日目を終えて「きょうは牛角に食べに行くんですよ!」と微笑む20歳の表情に、暗い影は少しもなかった。(茨城県小美玉市/林洋平)

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