やっぱり弱気!?叱られっぱなしの諸見里
2008/01/20 15:16
初日、2日目とチーム・ジャパンを牽引しているのは、佐伯三貴と言ってよいだろう。ショット、パットとも好調な上に、弱気になりそうな諸見里しのぶを精神的にも支えている。この日の1番パー5では、絶好の位置からの第3打を右手前のラフに外した諸見里だったが、佐伯がアプローチをOKに寄せてパーで切り抜けリズムを作った。
年明けの六甲での合宿では切れのある動きをみせていた諸見里。江連氏も「練習場では本当に上手いのに、試合になると…」と首をひねる。昨年の悔しい思いもあるはずだが、年上の佐伯に甘えてしまうのか、いまいち波に乗り切れていない。
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「今日は途中でダメだと思ったけど、どうせダメなら土下座すればいいやと思って開き直れました」という諸見里の言葉を聞いた佐伯に、「何、勝手にダメだと思ってるのよ!」と突っ込まれる始末だ。
そんな諸見里も、昨年の悔しさの宿る18番ホールでは2日続けて重要なパットを沈めている。前半は低調だが、徐々にそのペースを上げてくるのがここ2日間の諸見里。昨年と比べると確実に成長の跡は感じられる。最終日は、その良い流れを1番ホールから作れるかが優勝争いに絡めるかのキーポイントとなりそうだ。
「日韓戦で勝った韓国が11アンダー出せるんだから、私たちは12アンダーを出す」という佐伯の言葉をあとは実行に移すだけ。昨年の日本女子オープンチャンピオンの誇りを胸に、最後は笑顔で大会を締め括ってもらいたいものだ。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka