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カットライン上昇の真相

横峯さくらの予選落ちが注目を集めた「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」2日目。ホールアウトした選手達は、自らの順位やカットラインを確認するため、クラブハウス内にあるスコア速報の前に集まってくる。「またカットラインがアンダーなの!?」ある選手が、呆れたように声を上げた。

11年、12年とカットラインがアンダーパーだったのはそれぞれ2試合で、その4試合すべてが「1アンダー」。だが、今年は開幕戦から1アンダーでカットとなると、今週を含めた直近5試合ではアンダーパーカットが実に4試合。さらにそのうち3試合は「2アンダー」というから、嘆息もさもありなんといったところだ。

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永久シード保持者の不動裕理はこう感じている。「確かにカットラインのスコアは上がってきていますね。全体のレベルも少しずつ上がっているけど、上とその下との差が詰まってきて、層が厚くなっていると思います」。

一方で、初日の2位タイから、2日目に「75」を叩いてカットライン上の2アンダーでかろうじて予選通過を果たした山本薫里は、別の事実も指摘する。

「グリーンが数年前に比べて、全体的に軟らかいし、重くなっていると思います」。過去にゴルフ場でコース管理のアルバイトをしていた経験もあるという山本は、「温暖化の影響で、グリーンをパンパンにするとすぐ芝が枯れてしまう。あんまり芝を酷使出来なくなっているというのは聞いたことがありますね」。

要因はともかく、選手にとっては積極的にスコアを出していかないと生き残りにくくなってきているのは事実。18番できわどいパーパットを沈めてなんとか明日のプレーを確保した山本は、ほっと胸を撫で下ろした。「普段はあまり大股で歩かないんですけど、最後のパットは大股で歩きました。3歩だと入る気がしないんで、“よし2歩だ”って言い聞かせて(笑)」。各選手、生き残るために懸命だ。(長野県北佐久郡/今岡涼太)

今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka

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2013年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント



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