「勝って妹・侑来にいいところを見せたい」と、首位と2打差で最終日を迎える木戸愛

「妹・侑来の存在は私にとってすごく大きい」。

富山県で開催されている「日医工女子オープンゴルフトーナメント」の2日目、首位タイからスタートした木戸愛は5バーディ、2ボギーの「69」をマークするも3位タイに後退。ツアー2勝目を懸け、首位と2打差で最終日を迎える木戸。今大会で勝ちにこだわりたい理由のひとつには、妹・侑来の存在があった。

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昨年行われた「2012年LPGA最終プロテスト」に出場した木戸侑来は、最終ラウンドで失速し、規定の20位タイ（上位18位タイ、24名）までに入ることができず不合格。父・修さんも会場に駆けつけ、家族全員揃っての応援もむなしく、涙を呑む結果に。そして侑来は今年再び、プロテスト第2次予選を通過し、7月31日から行われる「2013年LPGA最終プロテスト」に駒を進めることが決まった。

「先週の日曜日は久しぶりに一緒に食事しました」と、トーナメント転戦でなかなか顔を合わせる機会がないという木戸姉妹。これまでも仲の良い姉妹として知られているが、最近は離れている間も、頻繁にメールでのやりとりを行うようになったそうだ。「昨日も『ナイスプレー』ってメールが来ました」と、木戸は嬉しそうにほほえんだ。

昨年の雪辱を果たすべく、今が正念場の妹・侑来。「今いちばん侑来が頑張っているのがすごく伝わる。会って会話出来ることもすごく嬉しいのですが、言わなくても伝わるんです」と、以心伝心、会わずしても2人は心を通わせている。

「もちろん今の通りに侑来が頑張ってくれれば、いい結果がついてくると思う」と信じているが、その侑来を遠くから応援する意味でも、「今週、自分が先に勝っていいところを見せたい」というのが姉ながらの心づもり。「妹と同じトーナメントに出場する姿を、いつか両親に見せたい」という姉の夢実現を握る侑来に、勝って精一杯のエールを送りたい。（富山県八尾町／糸井順子）