開幕戦2日前、久保啓子（右）と練習ラウンドを行う櫻井有希

国内女子ツアーの2009年度開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」の練習日となる3月4日（水）は、雨という天気予報が一変。日中は初夏のような日差しが出る状態だった。

前日同様、選手たちは練習ラウンドを行っていたが、その中に今大会スポンサー推薦で出場している櫻井有希の姿もあった。一緒に練習ラウンドを行っていたのは、櫻井と同じ昨年のプロテストで合格した久保啓子。2人ともに昨年行われた09年度のツアー出場資格をかけたクオリファイで好成績を上げられず、自力でのツアー出場が果たせなかった。

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そのため、今季はスポンサー推薦による8試合と「日本女子プロゴルフ選手権」「日本女子オープンゴルフ選手権競技」など予選会から勝ち上がっての出場か、2部ツアーの「ステップアップ・ツアー」で優勝し、その後4試合の出場資格を掴むしか方法がない。

昨年の櫻井は、8月の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で、プロとしてデビューし27位タイ。9月にも「マンシングウェアレディース東海クラシック」で17位タイに入った。そして、10月には女子の2部ツアーにあたるステップアップ・ツアーの「穴吹工務店レディースカップ」で優勝を果たし、4試合のレギュラーツアー出場資格を掴んだ。

しかし、その直後に腰を痛め1試合は欠場。残る3試合の内「マスターズレディス」で4位タイに入り、出場5試合でのシード権獲得を狙ったが、ランキングは72位に終わった。そして、2009年のツアー出場資格をかけたクオリファイに挑戦したが、ファイナルまで進むことが出来なかった。

出場できる試合が少ない分、一試合ごとの成績で賞金を稼がなければシード権獲得が難しい状況の中、櫻井は「昨年は5試合でシードを獲るつもりだったし、その可能性もありましたから、今年は最低でも8試合には出られるのでシード獲得を目指します」。と力強く語る一方、「実は今、スイングが最悪の状態なんですよね・・・」と弱音もこぼれた。誰が優勝し今年のツアーを引っ張っていくのか楽しみだが、選手たちは本気で期待と不安の中にいる。（編集部：本橋英治）