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最終日に着るウェアに悩む黄(ファン)アルム

2009/04/04 18:34

国内女子ツアー第3戦「ヤマハレディースオープン葛城」の2日目。1オーバーの18位タイから5ストローク伸ばして単独首位に浮上したのは、韓国出身で昨年のプロテストにトップ合格を果たした黄アルムだった。

黄はトップ合格の特権として、そのシーズンの11試合への出場資格を掴むと、「日本女子オープン」は予選会を勝ち上がり本選に出場。さらに、ステップアップツアーでも2勝を果たし、08年の後半は最終戦のリコーカップ以外全てに出場。そして賞金ランキングで44位に入りシード権を獲得した。

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これだけの実力ある選手のため、レギュラーツアーでも優勝候補の一人に数えられているが、そのチャンスが早速やってきた。多くの選手がスコアを崩す後半の9ホールで、5つのバーディを量産。自身初めてとなる首位で最終組を迎えることになった。

その黄に最終日は緊張するか尋ねると「試合になるとスコアのことも考えずにプレーしてしまうので緊張はないですね・・・」という答えが帰ってきた。そして少し考え込んだ黄は、思い出したように「そういえばウェアの契約をしてもらうことになったんですよ!」と嬉しそうに話す。

昨年、日本ツアーにデビューした黄は、用品やウェアの契約が無いため自分で買い揃え「早く提供してもらえるようになりたいです」と話していたことを思い出した。テストでのトップ合格やその後の成績で用品はキャロウェイに決まると、今シーズンはウェアもマリクレールを着用することになった。

この日も当然マリクレールのシャツを着てラウンドしたのだが、黄にはちょっとした悩み事が沸いてきた。「実は今日もなんですが、赤いウェアを着ているときに良いスコアが出るんです。今日これを着たので明日は黒いシャツになっているのですけど、大丈夫ですかね・・・」。プレーで不安がないと話す黄だが、なんとウェアで悩みだしてしまった。

「明日も今日と同じシャツでプレーしてみては!?」と話すと、さすがに女の子。「2日同じウェアなんて聞いたことないですよね。でも、どこかにワンポイント赤い色を使ったほうがいいですね」と自分に暗示をかけるようにつぶやきながらコースを後にした。黄のツアー初優勝は難コースとの戦いと同時に、好スコアに繋がるというウェアのジンクスとの戦いにもなりそうだ。

2009年 ヤマハレディースオープン葛城



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