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プロテストより大学の試合を優先する綾田紘子

2009/04/05 18:06

国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」には、アマチュア選手が3名出場していた。法政大学3年生の綾田紘子(あやだひろこ)、高校2年生の中山采美(なかやまことみ)、そして今年高校に進学する杉本愛理(すぎもとあいり)。中でも注目度が高かったのは、地元静岡在住の中山だったが、残念ながら大会初日にスコアの過少申告があり失格となった。

予選2日間を終えて杉本は10オーバーで予選落ち。綾田は粘りのゴルフで7オーバーの48位タイに入り決勝ラウンドに進出を決めた。プロのトーナメントで決勝に残るのはこれが3回目。綾田が第2ラウンドを終えた時点では7オーバーがカットラインのぎりぎりだったため、帯同する母親はどきどきしながらスコアボードを見ていた。

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というのも、次週の「スタジオアリス女子オープン」はマンデートーナメント(予選会)出場の推薦をもらっているため、予選落ちをした場合には直ぐに神戸に向かう予定を組んでいたからだ。予選通過が決定し、安堵の表情の綾田親子には唯一の決勝進出者となった時点でベストアマチュア賞が確約された。

最終日は4オーバーの76でラウンドし通算11オーバーの51位タイ。7時43分にスタートした綾田は、12時前にはホールアウトしたため、試合終了後の表彰式まで2時間30分以上待つことになった。

「昨年、この大会に出させていただきましたが、凄く叩いてしまったので、そのリベンジを果たしたいと思っていました。それができたので、3日間ラウンドができて嬉しいです。今年QT(クオリファイ)に挑戦するので、プロの世界で戦っていくためにも、これが自分にとっての第一歩になってくれるかなと思います」。

綾田は大学卒業後の進路としてプロゴルファーという道を目指している。多くの選手が高校卒業後、もしくは大学在学中にもプロの道を選ぶ中、綾田は大学のゴルフ部での活動を第一に考えている。今年の秋に行われる試合が大学生として最後の大会になるが、プロテストに受験してしまうとアマチュアのこの大会に出ることができなくなる。そのため、学生の試合を優先し、プロのツアー出場資格はQTで掴むつもりだ。

実績のない綾田はクオリファイの一次から挑戦し、ファイナルまで4ブロックの試合で勝ち抜いていかなければならない。その戦いは8月から始まり、ファイナルは「ヤマハレディースオープン葛城」が開催された葛城ゴルフ倶楽部・山名コースで12月に開催される。無事にファイナルまで進むことができれば、綾田は他の選手よりもアドバンデージをもって戦えそうだ。

2009年 ヤマハレディースオープン葛城



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