不動裕理の戦績、スイング分析など
2010年 明治チョコレートカップ
期間:07/09〜07/11 場所:札幌国際CC島松コース(北海道)
不動裕理「私もびっくり」の劇的勝利
国内女子ツアー「明治チョコレートカップ」の最終日は、単独首位でスタートした不動裕理と韓国のイ・ジウの2人が通算11アンダーで並び最終ホールに突入。ジウは3打目でグリーンの手前カラーまで運び、4打目をパターで打ちカップの左50センチへ。対する不動は3打目でピンの左奥7mに乗せ、バーディパットを放った。
「今日はジャストタッチのパットで微妙に切れることが多かったので、最後は強めに打ちました。ラインには乗ったので入って欲しかった」という不動のパットは、傾斜で大きく右に曲がりながらカップに向かった。そして、カップの左淵をなめるように転がると、右サイドからコロリとカップの中に吸い込まれた。
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その瞬間、不動自身も「自然に手が上がっていましたね」というほど、勢いで右手を高々と挙げてガッツポーズを作った。「いやー、あんな勝ち方したことないので興奮しています」と優勝会見で笑顔を見せる。
この優勝でツアー通算48勝。今季は5月の「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」でも優勝を果たしているが、そのときは「1年7ヶ月ぶりの優勝ということで凄く嬉しかった。でも今回は嬉しいというより興奮した嬉しさ。今日はショットが良くてチャンスにつけていたので、自滅さえしなければプレーオフまで行けると思っていました。冷静に平常心でプレーをすることが出来たのでよかった」と、優勝の喜びとラウンド中の心理状態を語る。
今回の優勝で、2006年4月の「ライフカードレディスゴルフトーナメント」終了時以来となる賞金ランキング首位に浮上。平常心で戦えば勝てる、という自信も取り戻した。「今季は国内メジャーも狙いたい」という不動は、今シーズンあと何勝することが出来るのか。2005年以来となる、5年ぶりの賞金女王への最有力候補となるだろう。(編集部:本橋英治)