5年間で4勝の韓国チーム 日本との差は?
日韓女子プロゴルフ対抗戦を2日間トータル29対19の大差で勝ち、ここ5年間で1分けをはさんで4連勝とした韓国チームのキャプテン・金美賢は、「韓国と日本にレベルの差があるのではないか?」という記者の質問に、さもありなんといった表情で答えはじめた。
「メンバーを見てください。韓国チームはUSLPGAの上位7人、KLPGAの上位3人、そしてJLPGAの上位3人が出場しています。韓国では代表選手に選ばれること自体、誇りなのです。日本は、不動裕理や宮里藍といったランキング上位の選手が抜けて残念です」。試合前からの勝って当然という雰囲気は、こういった事実にも裏打ちされている。
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金は続ける。「ゲームに臨む姿勢にも違いがあると思います。韓国選手は50%以上がUSLPGAでプレーしています。向こうだと、プレーが遅いとすぐにペナルティを取られます。日本では、必要以上にプレーに時間が掛かっていて、そうすることで本人が本人に余計なプレッシャーを与えている印象を受けます」。
分析としては正しいかも知れないが、客観的な意見ではない。一部では、韓国選手の方がより時間を使ってプレーしていたという指摘もあるし、中には、ギャラリーに混じった家族からアドバイスを受けていたのではないかと疑問を抱かれた韓国選手もいたようだ。
金の言葉はある意味、駆け引きかも知れない。しかし、これらはもう終わったこと。そこまでやるか!という印象を持ったにせよ、文句を言っても何も始まらない。
この日、13番で2ペナを取られた横峯も、自分の球とは遠く離れたところにあるハザード内の様子を見に来た金に、その違反を指摘されている。「こいつにだけは絶対負けないって思いましたよ」。そう、結果は芝生の上で出すしかないのだ。(編集部:今岡涼太)
今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka