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“ラスト1球” 渋野日向子の強さを支える夕暮れの練習場

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 2日目(20日)◇袖ヶ浦CC袖ヶ浦コース(千葉県)◇6713yd(パー72)

“ラスト1球”。はにかみながら渋野日向子が左手人差し指を立てた。通算3オーバーで1打及ばず予選落ち。「出直し!」で締めくくった記者会見を終えると打撃練習場に足を運んだ。

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携帯で動画撮影してもらいながら、スイングフォームを入念に確認。18ホールを終えても、打ち込みに励んだ。

他の選手も同様に調整していたが、練習場のクローズ時間は午後6時。タイムリミットが迫る中、一人また一人と帰路に就いた。それでも渋野は最後まで黙々とドライバーを振り続けた。

開幕前日も初日が午前7時40分と早いスタート時間だったが、睡眠時間が多少削られようとも、日没ギリギリまで感覚をすり合わせた。「納得できるまで練習する時間はある。環境もすごくいいので、やれるだけできたら」と説明した。

昨年11月以来の国内ツアー。コロナ禍だが、久々に会った女子プロ仲間や関係者と積もる話があっただろう。それでも自身の“ゴルフ道”を突き詰めることを優先した。

今季から軸足を米ツアーに移しているが、国内ではツアー6勝で生涯獲得賞金2億3161万8689円。スポンサーとの契約金なども含めるとすでに大きな成功を手にしているように見える。しかし「満足」の2文字は23歳の頭の中にはないようだ。

練習場の端ではボール回収がスタートする中、何度目かの“ラスト1球”を打ち込んだ。

2週後の海外メジャー「全米女子オープン」(ノースカロライナ州・パインニードルズ・ロッジ&GC)へ、“本当の”ラスト1球が渋野を納得させたようには見えなかったが、一歩ずつでも前へ進んでいるようだ。(編集部・玉木充)

玉木充(たまきみつる) プロフィール

1980年大阪生まれ。スポーツ紙で野球、サッカー、大相撲、ボクシングなどを取材し、2017年GDO入社。主に国内女子ツアーを担当。得意クラブはパター。コースで動物を見つけるのが楽しみ。

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