高校2年の森美穂。プロゴルファーになるには、もう少し時間が必要か

今週の「ヨネックスレディス」には、3人のアマチュア選手が出場していたが、残念ながら予選通過を果たした選手は居なかった。その中の一人、森美穂（福井工大付属福井高2年）は、カットラインに1打及ばず。上がり2ホールの連続ボギーが悔やまれる結果となった。

今年の日本ジュニアで初優勝を飾った森。春に行われた全国高等学校ゴルフ選手権では、兄の博貴（福井工大付属福井高3年）と共に、兄妹揃っての優勝を達成している。一番上の兄・雄貴も、プロゴルファーを目指してQTを戦うゴルファー3兄妹。環境には恵まれているが、お節介ながらも気になってしまうのは家計のことだ。

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「早くプロテストに合格して、プロになりたいです」と森。漁業関係の仕事をしているという森の父だが、一刻も早く賞金を稼ぎたいと、森は高2ながらも強い思いを抱いている。男子プロとして賞金を稼ぐのは険しい道だが、女子ならもう少し可能性が高いことは、昨今の若手の台頭を見れば一目瞭然だ。

「でも、（プロテストまで）あと2年あるんですね」と、ため息まじりの森。「早く大人になりたいです」と切実に訴えたが、こればかりは時間が経つのを待つしかない。「早く20歳になりたいです。ずっと20歳っていうのうが、一番良いですね」と無邪気にこぼした。

車が運転でき、お酒も飲めて、それでも若い。16歳から見ると、20歳は目映いばかりに魅力的に見えるのだろう。黙っていても年は取るよと言っても、今はまだ16歳。来週月曜日に挑戦する「ゴルフ5レディス」のマンデートーナメントの会場までは、高校の引率の先生の車で移動し、現地ではまた別の先生が待っているという。「一人じゃ危ないって言うんですよ。全然そんな事ないのに…」。ちょっぴりふくれっ面を見せた森。「でも、荷物が多いから楽なんですけどね」と最後に笑った。（編集部：今岡涼太）