2009年 ニチレイPGMレディス
期間:06/19〜06/21 場所:美浦GC(茨城)
アイアンからウッドに換えて新井麻衣が首位発進!
国内女子ツアー「ニチレイPGMレディス」の初日。5アンダーで首位タイに立ったのは、今シーズン好調を維持する有村智恵と森田理香子、新井麻衣のプロ1年目の新人2人。森田もここ数試合で調子を上げてきたが、新井も2試合前からようやくエンジンがかかってきた選手だ。
今季開幕戦の「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で45位タイに入った新井は、その直後に左ひざを痛め、長くツアーを離れることになった。7試合欠場し、5月の「ヴァーナルレディース」で復帰を果たしたが、3試合連続で予選落ちを喫した。
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そして、2週間前の「リゾートトラストレディス」で31位タイに入ると、先週の「サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」では15位タイ。そして今週は初日に首位タイとうなぎ登りに成績を上げている。
「自分でもびっくりです。せっかくノーボギーでラウンドできたので、この記録を続けたいですね・・・」屈託のない笑顔で話す新井だが、この日の好成績にはある秘策があった。痛めた左ひざは、通常のラウンド時には影響を及ぼさないが、左足下がりの状況などでは、痛みが走る。ショットでの体重移動を必要最低限にするため、4番アイアンから9番ウッドにクラブを入れ替えた。
その選択が見事に的中した。パー3でのティショットでも使用したが、パー5での2打目はことごとく9番ウッドを使用し、バーディチャンスを作った。「楽に振れるし、本当に正解でした!」とまん丸の目を見開いて喜びを表現する。同期の森田には負けたくないか聞くと「仲良しなので、一緒にがんばって優勝争いしたいです」と、期待通りの模範解答が帰ってきた。さわやかで、いつも笑顔で取材に対応する新井が、そのままの笑顔で優勝インタビューに答える日も遠くはなさそうだ。(編集部:本橋英治)